Guten Tag! 東北大学言語研究会のhiraです。ドイツ語を勉強中の、工学部3年生です。漫画やアニメを見ることが趣味で、ドイツ語を学ぶきっかけも漫画「進撃の巨人」でした。
そんなわけで、今回はドイツ語が作中に登場する漫画・アニメを紹介したいと思います。ドイツ語は普通に話しているだけでもかっこいい響きになってしまう言語、なのでアニメや漫画にも使われがちなのです。それでは皆さま、今日もドイツ語の世界に触れていきましょう！
①新世紀エヴァンゲリオン
1995年に放送開始され、今やアニメの歴史にその名を残すロボットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。第3新東京市に襲来する「使徒」を迎撃するため、汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に搭乗する少年少女たちを描くアニメで、今年3月に公開された完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」は100億を超える興行収入を記録しました。
そんな大人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」、通称「エヴァ」ですが、このアニメにドイツ語が登場するのです。例えばエヴァンゲリオンを保有する武装組織「NERV（ネルフ）」ですが、これはドイツ語で「神経」という意味があります。
さらにNERVの前身機関「ゲルヒン（Gerhin）」は「脳」を表し、NERVの背後に立つ秘密結社「ゼーレ（Seele）」はドイツ語で「魂」を意味します。神経に先んじて人間の脳が、さらにその背景には魂があるという関係を示していますね。
また主要登場人物の一人「惣流・アスカ・ラングレー」（新劇場版では式波・アスカ・ラングレー）はドイツ人の血を引いており、たびたびドイツ語を使用します。幅広い世代に人気を誇るあの大人気アニメにも、こんなにドイツ語が登場していたんですね。
②進撃の巨人
人類を食する「巨人」と人類の戦いを描く、別冊少年マガジンに今年4月まで連載されていた大人気漫画「進撃の巨人」。私がドイツ語を学ぶきっかけになった作品でもあり、このサイトでも何度も取り上げて参りました。ここで改めて、進撃の巨人とドイツ語の関係性についてご説明いたしましょう。
まず主人公「エレン・イェーガー」ですが、Jägerにはドイツ語で「狩人」という意味があります。さらに進撃の巨人の舞台となる街は巨人から人々を守るため巨大な壁に囲まれているのですが、これも「ネルトリンゲン」というドイツの街がモチーフと言われています。
さらにアニメ版の進撃の巨人の主題歌には、Linked Horizon「紅蓮の弓矢」をはじめ、たびたびドイツ語が使用されており、本サイトでも主題歌に登場するドイツ語を翻訳をしております。よろしければ下の記事もご覧ください！
③BLEACH
刀を扱う死神たちの戦いを描く、週刊少年ジャンプに連載されていた漫画「BLEACH」。総計70巻を超える巻数を持ち、連載が終了して5年経った今でも多くの漫画家に影響を与えております。
この漫画にもドイツ語が出てくる場面があります。それは滅却師（クインシー）に関する用語です。滅却師とは、死んだ人間の魂が変化してできる怪物「虚（ホロウ）」と戦う人間たちの事であり、メインキャラである石田雨竜も滅却師の一人です。
例えば滅却師たちの集まる組織「見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）」ですが、wänden Reichはドイツ語で「壁に囲まれた帝国」を意味します。その精鋭部隊「星十字騎士団（シュテルンリッター）」も、stern Ritterで「星の騎士」という意味になります。他にも滅却師の技のほとんどにドイツ語が使用されておりますので、気になった方は是非読んでみてください！
④Fate/stay night
2004年にTYPE-MOONより発売されたビジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」。魔術師たちが歴史・伝説上の英雄たちを召喚し戦う伝奇ものです。2006年、2014年、2017年と三度にわたりアニメ化され、「Fate/zero」、「Fate/Grand Order」といった派生作品も多数存在しております。
そんなFate/stay nightですが、メインキャラの一人「遠坂凛（上動画のサムネイルの人物）」はドイツ語を使用します。彼女自身も日本人とドイツ人のクウォーターであり、使用する魔術の詠唱にはドイツ語がつかわれています。また作中に登場する「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」もドイツ人であり、同じく魔術を唱える際にドイツ語を使います。
まとめ
本記事で、ドイツ語の使用されているアニメを4つ紹介させていただきました。しかし「銀河英雄伝説」、「魔法少女まどか☆マギカ」など、ドイツ語の登場するアニメはまだまだございます。アニメ好きだという方には、この記事がドイツ語を学ぶきっかけになってくだされば幸いです。
それではみなさま、またお会いしましょう。Auf Wiedersehen!
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