ライター:大柴 英斗
はじめに
やはり言語を学ぶモチベーションの一つは「その国に行くこと」ですよね。
今日は筆者自身も行ったことのある、歴史的な城塞都市Carcassonne(カルカソンヌ)について紹介したいと思います。
コロナ禍で海外旅行などしばらく行けそうにありませんが、この記事で少しでも海外気分を味わったり、行けるようになった際の観光の参考にしていただければ幸いです!
歴史城塞都市カルカソンヌ

カルカソンヌは、その荘厳さから
Il ne faut pas mourir sans avoir vu Carcassonne
(カルカソンヌを見ずして死ぬな)
とも称される、フランスの観光名所の一つです。ボードゲームにもこの町をテーマにしたゲームがあるようですね(詳しくない)
古い歴史を持った城壁を残しており、中には3世紀に出来た姿を残してるなんて城壁も。
Il faut は形式主語 il に faut をつけた形で、特に「誰が」を指定せず、「~しないといけない」ということを表します。Il ne faut pas は ne ~ pas で否定して「~してはいけない」ということになります。sans は without と同義で、「カルカソンヌを見ることなしで、死んではいけない」という意味になります。

美しさは勿論ですが、やはりこの町の魅力は中世にタイムスリップしたかのような雰囲気や、深い歴史を備えている荘厳さにあると思います。
ネガキャンじゃないけど、別に見ないで死んでもそんな問題ないです。興味無い人はね。
しかし、中世のような世界観を持ち、城塞の中に町が広がっているこの町は、好きな人にはたまらないと思います。現に僕もこの町を歩いていて、「なんかドラクエみたい!」とわくわくしました笑。入り組んだ町並みを歩いて回っているだけで楽しいです。
そのような世界観に沿うように、中世の鎧を身にまとった人が門のところに立っていたり、そういったイベントも開かれているようです。NHK「旅するフランス語」では、そういった武具を取り扱う店とそこでの武術体験が取り上げられていましたね。(一般の人も出来るのかは分かりませんが多分出来そう)

城塞内を歩いているときに不意に見つけたMusée de l’Inquisition, Musée de la torture。inquisitionとは尋問、tortureは拷問とかそういう意味ですね。Muséeはミュージアムであり、尋問拷問博物館ということですね。昔の尋問や拷問について展示されています。展示を見ているとその凄惨さに身の毛もよだちます…。怖い展示ですがなかなか興味深いです。観光客も多いのか、入り口には日本語の案内も。(この博物館のことを「お化け屋敷」と表現していて、「ん?」とは思いましたが…笑)

流石観光都市とも言うべき、お土産屋さんもいっぱいです笑
先に述べたような中世を思わせる剣とか盾とか、マグカップ、タオル、ポストカードと、所謂「お土産」はなんでもあるので、買い物も楽しいと思います。お菓子屋さんとかサラミ屋さん(saucissonと言います。マジでうまい。)とか、城塞の中に色々なお店が連ねる様子は楽しいです。

こちらは郷土料理のカスレ。
専用の土器に、白インゲン豆、ソーセージ、豚肉などを一緒に煮込み、オーブンで焼き上げた料理です。
個人的には味が若干薄かったのと、白インゲン豆がおなかにたまる感じがあって「美味しい!」とはなりませんでした笑
(中に入ってるソーセージは美味しかった笑)
トゥールーズ、カルカソンヌなど、カスレを食べる南西部の中でも、様々な派閥があるようなので、カスレがお好きな方はそういった食べ比べをしてみるのなんかも面白いかもしれませんね!(日本でも食べられるところ、あるみたいです!)
ホテルについてですが、やはりおすすめは城塞内に泊ること。城塞内はレストランも充実している(カスレは僕にはハマりませんでしたが、美味しいレストランはたくさんありました)ので、ずーっと城塞内で過ごす、なんていうのもわくわくしませんか?観光にも便利だし、「城塞内に宿がある」ってなんか良くないですか?

こちらがHôtel de la Cité(オテル・ドゥ・ラ・シテ)、HPを見る感じなかなか雰囲気と高級感のある立派なホテル。城塞の雰囲気にどっぷり浸かるには良さそうなお宿です。

以前観光した際に泊ったのはこちら。ユースホステルなので安く済みます。(というか未成年のみの旅行ではユースホステル位しか泊めてくれない)
そしてなんと言っても凄いのはここのユースホステルのスタッフの方。個人名を出すことは控えますが、来る客とコミュニケーションを取ったり、独学する中で8言語とか10言語とか身につけているスタッフの方がいらっしゃいました…!なんと日本語もかなりのもの…!日本人客は珍しいようですが、それでもネットで教材動画を見つけてきて、独学し、かなり日本語でコミュニケーション出来るレベル。憂鬱とか薔薇とかも書ける。「ユウウツ漢字で書ける?」といわれたので書いて見せ「ネイティブの力見せつけたぜ」と思っていたら、「バラ書ける?」といわれ、撃沈。逆に鮮やかに書いてみせられました。驚くのはそんなことより、彼のコミュニケーション能力の高さと、学習意欲…。短期でしたが「留学」的なことをしていた僕にとってはかなり刺激を受けるできごとでした。(筆者はシャイなので)
終わりに
とまあ、ここまでカルカソンヌの紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?魅力が伝わっていれば幸いです。現地の言葉が分かれば、旅行は何倍もラクに、そしてきっと何倍も楽しくなります!コロナ禍で海外旅行などはしばらく我慢ですが、いつか行ける日を思って言語の学習に励みましょう!
他の町の紹介もいずれ出来たらと思います。では~。