ドイツ語の過去分詞 ~基本的なつくり方と実用例~

ドイツ語の過去分詞 ~基本的なつくり方と実用例~

 Guten Tag! 東北大学言語学研究会のhiraです。ドイツ語を勉強中の、工学部3年生です。

 今回はドイツ語における動詞の過去分詞の作り方と、使い方について学んでいきましょう。英語においては過去分詞は「-ed」をつけるだけで完成、という動詞がほとんどでしたが、ドイツ語は一筋縄ではいきません。過去分詞をどうやって作るのか、どうやって活用するのか、一緒に学んでいきましょう!

 基本的に、過去分詞は語幹の前に「ge」を、語幹の後に「-t」をつけて作ります。「ge+語幹+t」というわけですね。過去形の作り方の復習も兼ねて、下の表をご覧ください。

不定形過去形過去分詞
wohnen(住む)wohnegewohnt
lernen (待つ)lerntegelernt

 ほとんどの動詞はこのように過去分詞を作ります。ですが中には「ge+語幹+t」で過去分詞を作らない、不規則動詞がございます。過去形で不規則動詞である動詞は、過去分詞でも不規則なつくり方をします。下がその例です。

不定形過去形過去分詞
gehen (行く)ginggegangen
kommen (来る)kamgekommen

 このような動詞は全て暗記するしかございません。良く使う動詞ほど不規則動詞である可能性が高いので、ぜひ覚えていきましょう。

過去分詞の使用例①:完了形

Ich habe gestern mit ihm Fußball gepielt.
私はきのう彼とサッカーをした。

  上はspielen(遊ぶ)の過去分詞gespieltに、動詞habenがくっついて完了形を作っています。一方で、動詞seinと結びつくことで完了形を作る動詞もございます。

 どのような動詞がseinと結びつくのでしょうか。大きく分けて、「場所の移動を表わす動詞(gehen(行く)など)」、「状態変化を表す動詞(werden(~になる)など)」がseinと結びつくことになります。

spielen (遊ぶ)gespielt haben (遊んだ)
abfahren (出発する)abgefahren sein (出発した)

 完了形は、文章の第二位にhabenもしくはseinを、主語によって人称変化させたものを置き、文末に過去分詞を置きます。上の例文では一人称単数のhabeが第二位に、過去分詞gespieltが文末に置かれていますね。

 疑問文についてですが、決定疑問文ではhaben/seinを文頭に、補足疑問文はhaben/seinを疑問視に次いで第二位に置きます。

Hast du Fußball gespielt?
君はサッカーをしたのかい?
Wo hast du Fußball gespielt?
君はどこでサッカーをしたんだい?

 ドイツ語の完了形は英語の完了形とは違い、時制の副詞と併用できます。なので使い方も英語とは少し異なります。ドイツ語の場合、完了形も過去形も同じように過去の出来事を述べるときに使います。「口語では現在完了形」「文面では過去形」と使い分けられることが、大きな違いです。

過去分詞の使い方②:受動文

Das Mädchen wird von einem Hund gebissen.
少女は犬にかまれる。

 上は動詞bissen(噛む)の過去分詞、gebissenと、動詞werdenの三人称単数wirdと結びついて、受動文を作っています。このように動詞werdenを第二位に置いて、過去分詞を文末に置くことで、「〇〇が××される」という受動文を作ることができます。

 ここでwerdenの人称変化について復習しておきましょう。

ich werdewir werden
du wirstihr werdet
er wirdsie werden

 以上がドイツ語における過去分詞の作り方と、その使用例である完了形、受動文の作り方となります。これで口語で過去のことについて述べること、「〇〇が××される」という表現ができるようになりましたね。

 次回もドイツ語を一緒に学びましょう。それでは皆様、Auf Wiedersehen!

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