Guten Tag! 東北大学言語研究会のhiraです。本サイトではドイツ語を担当いたします。
今回まなびたいのはドイツ語の命令形。「〇〇しなさい」「〇〇してください」といった文章が、この講義を通じて駆けるようになります。それでは今回も一緒に学んでいきましょう!
命令形の文章の作り方
Warte hier! ここで待ちなさい!
ドイツ語の命令文は基本的に、主語がありません。命令を受けるのは「du(君)」ないしは「ihr(君たち)」だけですからね。
肝心なのは動詞の人称変化です。命令文では動詞は文頭に置かれます。上の文章を見ると、「Warten(待つ)」の語尾が-eになっているのが分かりますね。命令の対象がduである場合は語尾を-eに、ihrである場合は語尾を-t(語幹がtで終わる場合は-et)に変えるのです。
Wasche deine Hände! (duに対して)手を洗いなさい! Wascht ihre Hände! (ihrに対して)手を洗いなさい!
不規則な命令形の変化
命令形の文章においてほとんどの動詞は上のように人称変化しますが、一部の動詞は、特にduに対する命令形において不規則な変化をします。
gehen(行く)、kommen(来る)など、過去形・過去分詞形の変化が不規則な動詞があり、これらを不規則動詞といいます。この不規則動詞は、duに対する命令形において-eを省き、語幹だけで命令形を作ります。
Komm schnell hier! 早くここに来なさい!
またessen(食べる)、sprechen(話す)も不規則な人称変化をします。
Iss meine kochen! 私の料理を食べなさい! Sprich gut Deutsch! 上手にドイツ語を話しなさい!
親しくない間柄での命令形
Waschen Sie dem Hund. その犬を洗ってください。
今まで命令対象がduないしはihr、即ち親しい間柄での命令形について取り扱ってきましたが、親しくない間柄、即ちSie(二人称敬称)を使用する間柄での命令形は、少し異なります。
上のように文頭に動詞を配置するのは一緒ですが、その次にSieを置くのです。文頭の動詞も不定形(人称変化させる前の動詞の形)のままです。語尾に「?」がつけばそのまま「あなたは犬を洗いますか?」という疑問文になりますね。
今回はドイツ語での命令文の作り方について取り扱ってまいりました。これでドイツ語を使って誰かに何かを頼んだり、何かをするよう話すことができるようになりましたね。
それでは次回も一緒にドイツ語を学んでまいりましょう。Auf Wiedersehen!