こんにちは、高岡です。ドイツ語、フランス語の執筆者がともに自分の第二外国語について紹介していたので、私が1年次で受けたロシア語が実態はどうだったのか少し紹介したいと思います。
※注意:私は2019年度(すなわちオフライン)受講でそれ以降は特に受けていないのであくまで参考程度にお読みください。なお、弊学のロシア語教育を批判する意図はございません。
1 時間や場所など
私の代は火曜の5限と金曜の5限で川内北のA301でやっていました。全学部統一で45人くらいの教室でやっておりました。ロシア語と朝鮮語は他の第二外国語(ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語)が学部学科によってクラスが分かれていたのとは違うのでその点はご注意ください。講師は1年生用の授業なら一人だけです。
教科書などは以下のものが使用されていました。
- ロシア語初級クラス(白水社・佐藤純一 編)https://www.amazon.co.jp/ロシア語初級クラス-佐藤-純一/dp/4560016232
- 入門ロシア語文法(白水社・和久利誓一 著)https://www.amazon.co.jp/入門ロシア語文法-和久利-誓一/dp/4560016054
- ロシア語辞典 (博友社・木村彰一 編)https://www.amazon.co.jp/博友社ロシア語辞典-木村-彰一/dp/4826801483
2 実際の進みかた
1セメは6月ぐらいまではずっと文字と発音をやっていました。ロシア語はキリル文字という特殊な文字を使用するので習得には時間がかかるので致し方ないとは思いますが、相当丁寧にやるのでその後の授業でキリル文字をラテン文字のように読み間違える学生さんはほとんどいなかったと思います。
そこから1セメは詳しく書くと長くなるので縮約しますが、概ね男性名詞、女性名詞、中性名詞が出てきたあたりまでやっていました。
夏休みの課題として「自分で今までやってきたところのテキストの朗読をCDにとってきてね!」ってものが出ていましたが、これは聞いた話によると加点方式の課題のようなのでそのつもりでやると良いでしょう。(時効なので言えますが、私は出してないです。けどちゃんと単位は取れたのでセーフです)
2セメは第6課まででした。メインとなるものは名詞の格変化及び動詞の現在形変化各種でした。1セメはすごくきついというものはないと思いますが、2セメの方は多少覚悟が必要かもしれません。
3 出席やテストなどは?
出席は初回に教員に履修登録カードを渡して、毎回授業はじめに点呼して学生が返事をするという形式でした。自然科学総合実験(自科総とも省略される、理系が1年次に履修させられる実験授業)などがあって遅れた時はそう事後報告すれば考慮してくれるという感じでした。見た感じではほとんど欠席している人はいなかったのでそんなに関係がないのかもしれませんが、どのくらい来なかったら単位は来ないよ、ってのは明言されていなかったと思います。
この授業は時折先生に当てられるのでそこは少し気をつけましょう。少なくとも私の代は出席した順に当てられる方式だったので急に当てられるということはなかったと思いますが、気をつけるに越したことはないです。
また、前期は発音が主体ということで発音をかなりしっかりやらせるので、当てられた時に下手な発音をするとある程度マシな発音になるまで何回か言い直しをさせられるのでしっかり授業を聞いておきましょう。また、後期は基本的に予習していることが前提で授業が進むということを言われます。そして、当てられた時に「わかりません」などというと減点される模様なので予習はしたほうがいいです。ちなみに、間違えたら普通に訂正されるだけなので間違える分には特に問題はないと思います。
テストですが、1セメが期末1本、2セメが中間と期末の2本でした。いずれも持ち込みは無しでテスト時間は50分くらいで、テスト前に少しまとめをやってからだったので、すごくきついものが出るわけではありませんでした。
4 実際に受けてみて思ったこと
まず、pcやスマホは使用できないというようにおっしゃっていました。ちなみに電子辞書は使っていいとのことでした。オフラインの授業では全くそういうものを使用する場面はなかったので当然と言えば当然ですが、多少の圧は感じると思います。また、オンラインの無料辞典を使うなと言われると思います。すごく要約すると『間違いがたくさんあって信用ならない』ということのようです。ちなみに、iOS用のアプリとして「プログレッシブロシア語辞典」を挙げて、『Android版が存在せず不公平だから使用するな』と言ったことをおっしゃっていました。
また、2セメから授業が毎回5分延長されることにも注意してください。ロシア語自体やるものが多いので致し方ないものですね。
個人的に面白いと思ったことは、音韻のことについて詳しく話していたということですね。先生はかなりの言語に精通していらっしゃるのでそちら関連での話が大変面白いので言語好きな方は満足度の高いものになると思います。また、先生はウズベク語について主に研究なさっているようなのでそちら関連に興味関心のある方にもおすすめできる内容になっております。
5 まとめ
弊学のロシア語は私みたいな言語好きには非常に実りある授業になると思います。ただ、他の第二外国語を選んでも同じことが言えると思いますが、その言語に関心を持ち続けないと(特にロシア語は弊学ではかなり特殊な部類に入るので)かなりの苦行になるので、安易に「この言語カッコ良さそう」という理由だけで選ぶとうまくいかないことが少なくないので慎重に選びましょう。
余談を2つほど。
まず一つ、ロシア語は1クラスだけの開講なので毎年抽選となり、抽選に落ちる人がいますので、通ったら心して受けましょう。
次に、ロシア語のシラバスや第二外国語の紹介文を見て頂けると幸いですが、かなりいかめしい文言があって気後れしがちかと思いますが、ロシア語の大変なところを書いてくださっているので「こんなはずじゃなかったのに」という思いをしなくて済んだのはとてもありがたいことでした。